警備業界の給料事情:資格取得でどれだけ収入が変わるか
警備業界に興味をお持ちの方、または現在警備員として働いていて収入アップを目指している方へ。警備業界では、適切な資格取得が月収を大きく左右することをご存知でしょうか?
実は警備員の世界では、資格の有無によって最大月10万円もの収入差が生じることがあります。特に施設警備や交通誘導警備などの分野では、専門資格の保有者は重宝され、給与面でも優遇される傾向にあるのです。
本記事では、警備業界の給料実態を徹底解説するとともに、年収アップにつながる具体的な資格や、実際に年収300万円から500万円へと昇給を実現した事例をご紹介します。将来のキャリアプランや収入アップを考える上での参考になれば幸いです。
警備業界で働く方々の給与事情と、その向上策について、現場の声を交えながら詳しくお伝えしていきます。
1. 警備員の給料の実態|資格取得で最大月収10万円アップも可能な理由とは
警備員の基本給与は決して高くないのが現状です。厚生労働省の統計によると、警備業界の平均月収は約23万円で全産業平均を下回っています。しかし、適切な資格を取得することで、この金額から大幅な収入アップが可能になります。
特に施設警備や交通誘導警備の基本レベルでは時給1,000円台からスタートすることが多いですが、検定資格を取得することで時給が100〜300円上昇します。これだけでも月収ベースで2〜5万円の違いが生まれます。
さらに大きな収入アップが期待できるのが「機械警備業務管理者」や「施設警備業務2級検定」などの上位資格です。ALSOK(綜合警備保障)やSECOM(セコム)などの大手警備会社では、これらの資格保持者に対して月額3〜5万円の資格手当を支給するケースが一般的です。
また、特殊な警備業務である「核燃料物質等危険物運搬警備」や「空港保安警備」の有資格者は、専門性の高さから基本給自体が30〜40万円台に設定されていることも珍しくありません。
最も顕著な例として、複数の上位資格を持ち、かつ現場責任者としての経験を積んだ警備員は、月収30万円以上を安定して得ているケースも多く見られます。未経験からスタートして5年以内に月収10万円アップを達成した例も少なくありません。
資格取得は決して容易ではありませんが、投資対効果の高い選択肢であることは間違いないでしょう。特に警備業法に基づく法定資格は、採用や昇給の際に重視される傾向が強まっています。
2. 警備業界の年収を徹底分析!資格別の収入比較と高収入を実現する3つの方法
警備業界の平均年収は300〜400万円程度と言われています。しかし、取得する資格や勤務先、経験年数によって大きく変動するのが実情です。未経験者の初任給は月給18〜22万円程度から始まることが多いですが、資格を取得することで着実に収入アップが見込めます。
特に「施設警備業務検定」の2級取得者は月給2〜3万円のアップが一般的で、1級になると管理職への道も開け、年収500万円を超える可能性も出てきます。また、「交通誘導警備業務検定」2級保持者は時給100〜200円のアップが見込め、現場リーダーとして重宝されます。
最も収入に影響するのが「機械警備業務管理者」の資格です。この資格保持者は専門性の高さから年収600万円以上も珍しくなく、大手警備会社のALSOKやセコムでは700万円を超えるケースもあります。
高収入を実現する方法は主に3つあります。1つ目は複数の上位資格取得を目指すこと。2つ目は大手警備会社への転職。特に機械警備部門は収入が高い傾向にあります。3つ目は独立開業。警備会社の経営者となれば年収1,000万円以上も視野に入ってきます。
ただし、単に資格を取るだけでなく、実務経験を積み重ねることも重要です。資格と経験の両方を持つことで、警備業界でも高収入を得られる可能性が大きく広がります。
3. 【現役警備員が明かす】警備業の給料アップ術|必須資格と年収300万から500万へ昇給した実例
警備業界で働く人の多くが抱える最大の悩みは「給料の低さ」です。業界平均年収は約320万円と言われていますが、資格取得によって大幅な収入アップが可能です。実際に私は警備業界で10年以上働き、適切な資格取得と転職を組み合わせることで年収を300万円から500万円以上に増やすことができました。
まず取得すべき基本資格は「警備員指導教育責任者」です。この資格は1号から4号まであり、それぞれ施設警備、交通誘導、運搬警備、身辺警備をカバーしています。特に1号(施設警備)と2号(交通誘導)は需要が高く、取得直後から月給で2〜3万円のアップが期待できます。ALSOKや綜合警備保障などの大手企業では、この資格保持者は優遇される傾向にあります。
次のステップとして「施設警備業務検定」の1級を取得すると、さらに月給5万円程度のアップが見込めます。特に貴重品や重要施設の警備を担当できるようになるため、責任ある業務を任せてもらえるようになります。セコムでは同検定1級保持者を積極的に採用・昇進させる制度があります。
私の実体験では、これらの資格に加えて「機械警備業務管理者」の資格を取得したことで、機械警備のセンター業務に異動でき、夜勤手当も含めて月収35万円まで上がりました。警備会社のなかでも特に機械警備分野は技術職扱いとなるため、給与水準が高いのです。
また見落としがちなのが「防災設備士」や「消防設備士」の資格です。警備と防災は密接に関連しており、これらの資格を持つことで総合セキュリティ企業での活躍の場が広がります。日本ビル・メンテナンス協会によれば、これらの資格保持者は施設管理分野でも重宝され、年収450万円以上のポジションも珍しくありません。
資格取得の費用対効果も考慮すべき点です。警備員指導教育責任者の講習費用は約6万円ですが、給与アップや昇進により半年から1年で元が取れる計算になります。資格取得は単なる投資と考えれば、リターンは非常に大きいといえるでしょう。
警備業界でキャリアアップを目指すなら、計画的な資格取得と、資格を評価する企業への転職が収入アップの鍵となります。私の経験からは、3年計画で主要資格を取得し、適切なタイミングでキャリアアップを図ることで、年収500万円の壁は十分に超えられるということをお伝えしたいです。