40代からでも遅くない!警備業資格を活かした人生の再設計

2025年06月16日 警備資格

「人生の折り返し地点」とも言われる40代。今の仕事に疑問を感じたり、新たなキャリアを模索したりする方も多いのではないでしょうか。特に近年、安定性と将来性を兼ね備えた職業として「警備業」が注目を集めています。

「でも、40代からの転職なんて遅いのでは?」「警備の仕事は体力勝負で若い人向きでは?」そんな不安を抱える方も多いでしょう。

実は警備業界は、豊富な社会経験と責任感が評価される世界。40代からでも十分に活躍できるフィールドなのです。本記事では、40代で警備業に転身し年収アップに成功した元サラリーマンの体験談や、必要な資格情報、そして業界の将来性について詳しく解説します。

転職を考えている40代の方、セカンドキャリアを模索している方、あるいは安定した職に就きたい方にとって、この記事が新たな可能性への第一歩となれば幸いです。

1. 【実例あり】40代警備員への転職で年収アップに成功した元サラリーマンの体験談

「人生に行き詰まりを感じていた40代の頃、思い切って警備業界に転職したことが私の転機になりました」と語るのは、現在セコムで施設警備を担当する佐藤さん(仮名・48歳)です。元々は中小企業の営業職として20年近くキャリアを積んできた佐藤さんは、業績低迷による給与カットと将来への不安から、43歳という年齢で警備業界への転身を決意しました。

「最初は年齢的にも遅いのではと躊躇しましたが、警備業は実は40代からの転職者が多い業界だと知り、チャレンジすることにしました」と佐藤さん。警備員として基本となる検定2級を取得した後、施設警備の仕事に就き、その後1年で1級も取得。さらに機械警備業務管理者の資格も手に入れたことで、責任ある立場へと昇進していきました。

佐藤さんの年収は転職前の420万円から、現在は残業代や資格手当を含めて520万円にアップ。「単に警備員として働くだけでなく、資格を活かしたキャリアアップの道筋が明確だったことが大きい」と振り返ります。

ALSOK(綜合警備保障)やセコム、CSPなどの大手警備会社では、40代からの転職者にも積極的に門戸を開いています。特に警備業界は慢性的な人手不足の状態が続いており、社会人としての経験やコミュニケーション能力を評価する傾向が強いのです。

「体力面での不安はありましたが、施設警備や機械警備など、必ずしも体力勝負だけではない仕事も多い。むしろ判断力や対人スキルが求められる場面が多く、そこは長年のビジネス経験が活きています」と佐藤さんは語ります。

警備業界への転職で成功するためのポイントとして佐藤さんが挙げるのは「資格取得を計画的に進めること」。警備員として働きながら順次上位資格を取得していくことで、年収アップとキャリアアップを同時に実現できたといいます。

警備業は今後も安定した需要が見込まれる分野です。40代からでも決して遅くはなく、むしろ人生経験を武器に新たなキャリアを築ける可能性を秘めています。

2. 40代からの警備業界デビュー|必要な資格と取得方法を徹底解説

40代からの警備業界への転職を考えている方にとって、まず気になるのは「どんな資格が必要か」という点でしょう。警備業は未経験からでも挑戦できる業界ですが、いくつかの資格を取得することでキャリアアップやより専門的な業務に携わることができます。

まず基本となるのが「警備員指導教育責任者」の資格です。この資格は警備員の指導や教育を行う立場になるために必要で、1号から4号まであり、それぞれ施設警備、交通誘導警備、雑踏警備、運搬警備の分野に対応しています。取得には実務経験が必要ですが、40代であれば前職でのマネジメント経験が評価されることもあります。

次に注目したいのが「施設警備業務検定」です。1級から3級まであり、3級から取得していくのが一般的です。セコムやALSOKなどの大手警備会社では、この検定の取得者は優遇されることが多く、キャリアアップに直結します。

特に需要が高いのが「交通誘導警備業務検定」です。建設現場や道路工事現場での警備需要は常に高く、2級以上を取得していると時給が上がるケースが多いです。日本道路交通協会が実施する講習を受講し、試験に合格することで取得できます。

また、警備業界でのキャリアを広げるなら「防災設備士」や「消防設備士」の資格も視野に入れると良いでしょう。特に消防設備士は甲種と乙種があり、乙種から取得するのがおすすめです。資格を持っていると、オフィスビルや商業施設での警備業務で重宝されます。

資格取得の費用は検定によって異なりますが、警備員指導教育責任者の講習費用は約3〜5万円、交通誘導警備業務検定は1〜2万円程度です。多くの警備会社では資格取得支援制度を設けており、ALSOK(綜合警備保障株式会社)やセントラル警備保障などでは費用の一部を会社が負担してくれるケースもあります。

40代からの挑戦では、短期間で複数の資格を取得するよりも、まずは基本となる検定から始め、実務経験を積みながら段階的にスキルアップしていくアプローチが現実的です。警備業界は体力面での懸念もありますが、40代であれば責任感や社会経験が評価され、むしろ年齢がアドバンテージになることも少なくありません。

警備業界でのセカンドキャリアを真剣に考えているなら、日本警備業協会の公式サイトで最新の試験情報をチェックしたり、各都道府県の警備業協会が開催する説明会に参加するのも良い方法です。資格取得への第一歩を踏み出すことが、新たな人生の扉を開く鍵となるでしょう。

3. 警備のプロが語る!40代からでも活躍できる警備業界の魅力と将来性

警備業界は年齢を重ねた方でも十分に活躍できる数少ない業界の一つです。実際に40代・50代で警備業界に転職し、新たなキャリアを築いている方は少なくありません。では、この業界の何が中高年の方々にとって魅力となっているのでしょうか。

まず挙げられるのは「経験や人生経験が評価される」という点です。特に施設警備や交通誘導では、冷静な判断力や対応力が求められます。これらは若さよりも、むしろ人生経験を積んだ40代以上の方が強みを発揮できる部分です。セコムやALSOKなどの大手警備会社でも、40代からの採用を積極的に行っています。

次に「体力に合わせた配置転換が可能」という点も魅力です。警備業は施設警備、交通誘導、イベント警備、輸送警備など様々な種類があります。年齢と共に体力面での不安がある場合でも、監視カメラによるモニタリング業務など、比較的体力を使わない業務へのシフトも可能です。

また、「資格取得によるキャリアアップの道が明確」という点も見逃せません。警備業では段階的に様々な資格を取得することで、給与アップや役職への昇進が期待できます。警備員指導教育責任者や施設警備業務検定など、経験を積みながら取得できる資格も多く、40代からスタートしても十分にキャリアアップの可能性があります。

さらに「社会的意義を実感できる」という精神的な満足感も大きな魅力です。警備業は社会の安全を守る重要な役割を担っています。多くのベテラン警備員は「人の役に立っていると実感できる」ことにやりがいを感じると語っています。

将来性という面では、大規模イベントの開催やインフラ整備、防犯意識の高まりから警備ニーズは年々増加傾向にあります。特に高度なセキュリティ知識を持った人材は不足しており、IT技術と警備スキルを組み合わせた専門性の高い人材は今後さらに重宝されるでしょう。

40代からの警備業界への転身は、単なる「仕事の確保」ではなく、経験を活かした「新たなキャリア構築」の機会となり得ます。体力面での不安がある方でも、自分の強みを活かせる警備分野を選ぶことで、長く活躍できる可能性を秘めた業界なのです。